*SWEET LESSON*










――――月曜日。




日課である、朝刊をポストから出すという作業をしに外へと出た。



4月の朝は、まだ肌寒い。


早足でポストに向かい、その蓋を開けると…



まただ。



あの白い封筒が新聞の下に置かれていた。…と言う事は、かなりの早朝に家に来たという事になる。


誰かがまだ側に居るかもしれないという不安から、あたりを見回してみるが


誰の姿も見えなかった。




が。




「おい」



「ひぃッ!!」



低い声が聞こえ、飛び上るほど驚いてしまった。


「何ビビってんだよ」


「な…大和!驚かさないでくれない!?」


声の主は、お隣のお庭から声をかけてきたのだった。



「…。それ、貸せ」



「ん?…あぁ。手紙ね…」


まだ見ていないけれど、先に開けて貰った方がいい気がして



素直に手渡す。