*SWEET LESSON*




ずごごご…



「……お前さ、もうちょっと女らしく、音立てないように飲めないわけ?」


「しょうがないじゃん、シェイクなんだもん!」


「それさ、注文してからだいぶ経ってるだろ。よくゲル化した液体を飲めるよなッ。流石さな」


…それはどういう意味に捉えたらいいのかしら!?


腹が立ったので、わざと大げさに音を立てて飲み干してやった。それを見ている時のディアナの表情は、道の真ん中に落ちていた残飯を見るかのような そんな目だった。



ふん。溶けてたって美味しいもんは美味しいんだ!!


空になった紙コップをトレーの上にトンっと置いて、残っていたポテトを一本口にした時。




「あれ?長谷?」



「ふぇ?」



見上げてみると…



「橋田先生?」


この間見たばかりの、あの笑顔がそこにはあった。


「なんだ、偶然だな!」


「何でこんな所に居るんですかー?」


「家の近くで、よくここに来るんだ。部活があってな、今帰って来たところだ」



ニコニコと、いつものように話していて


不機嫌だった彼が 超不機嫌になっている事に気付くのが遅かった!!



「Who are you?」


きゃあーーーー!!



めっちゃひっくい声で言ったぞッ!!!