「俺に触りたいか?って聞いたんだよ。…さなならいつでも大歓迎」



こんの…変態めっ!!

頼まれたって触ってやるもんか!



「さーて。愛しの彼女を真っ赤にさせたところで、さっさと番号変えてこようか。機種変もしちゃう?」


「…あたしで遊んでるんだね?
 罰としてケータイ買ってもらっちゃうからね!?」



軽いジョークのつもりだったのに…。ディアナはきょとんとした顔で


「そんなの、全然良いけど。罰なの?それ」


と簡単に言いやがるし!


「な…!今のケータイってかなり高いんだから!!知らないよ!?」


「…バカだな。金じゃねぇよ。
どんなものでも

好きな女が望んでる物を買ってやれる事が、男にとっては嬉しいんだぞ」



ふ… と優しく微笑んだ顔にドキドキするあたし。



まあ、ね。



多少性格に問題アリだけど


こんなに完璧な男はそうそういない。その彼が嬉しいと言ってくれるなら、その好意に甘えるとしようか。




「ありがと。大好きだよ…」



自然に出たあたしの言葉に、彼は本気で嬉しそうな顔で



「知ってる」



そう言った。