と同時に、手元に置いていたケータイが突然鳴り出した。
ヴーッ ヴーッ
着信は、知らない番号。
なんなの……本当に……。
ヴ…
あ…切れた。でも、チャイムはまだ鳴っている。怖いけれど…モニターで確認する位ならあたしがここに居るって事はバレずに済む。
意を決して、キッチンの脇にあるモニターの前に向かった。
そこに居たのは
「…………大和かよ…」
小さなモニターに映っていたのは、一心不乱にチャイムを押すお隣さんだったのだ。
「はーい。分ったから妙なマネしないでくれる!?」
言いながら玄関に出ると、
「居るんだったらさっさと出ろ」
あたしよりも不機嫌になっていた。
「いや、っつーか。普通こんだけ鳴らしても誰も出てこなかったら諦めない?」
「GPSでお前の位置を調べた!!!バカめっ」
………。
軽く危ない人なんだな、彼って。


