「田中」 「はい。」 「中川」 「はい。」 「中山」 「中山」 「中山はおらんのかぁ―!?」 …ガラッッ 「…はぁはぁ…っ…中山つとむいます!!」 セーフ。 俺はみんなの笑い声と共に自分の席についた。 先生はまだ出席を取っている。 「細川」 「はぁーい!」 ん?細川…? 声のする方を見ると、朝の女の子がにこやかに手を上げていた。 …同じクラスだったのか。