夜明けを待って

あの日、涙が止まらんかったな。


泣きすぎてめんどくさい事になって、優輝に手引いて貰って歩いた。


恋人じゃない。


友達でもない。


微妙な空気を二人が持って寄り添ってた、あの二年は今になっちゃ思い出でしかない。


二十歳で地元で出来た彼氏と結婚して以来、あいつと連絡取る事が無くなって離婚してからも、ずっと連絡なんか取ってない。


連絡先が分からない。