夜明けを待って

『どこで油売ってたんやて。糞ホスト優輝め!!心配したんやわ!!』


9年前の12月24日。


大阪府岸和田市のコンビニの前、午前8時。


鞄を放り出して、大声で叫んで。


優輝の胸に飛び込んだ朝。


『やっと来たか!!

ゴメンな、心配させて』


あいつの、最初で最後の優しい声。


何年経っても忘れられない。