夜明けを待って

仕事を取れば、朱里を疎遠にしなければやっていけない。


朱里を取れば、仕事なんか無い。


昼を上がったきっかけは、朱里の病気だった。


高熱で苦しむ朱里を尻目に、泣く泣く出勤したあの日…あたしの中で何かが変わった。


仕事一辺倒、それもいい。


今までそうやって生きてきた。


『このままじゃ、朱里を失う』


そう分かった瞬間、足が前に出なくなった。