気付いた時には正午を回っていた。


さっき寝顔を見た愛娘の姿は無く、家には勿論あたし一人。


酒妬けして喉が痛い。


声が変わってしまった。


元々ハスキ-な方のあたしの声は、ハスキ-を通り越して最早ダミ声だ。


クリスマスまで後半月。


朱里に何かプレゼントしたくて、最近死にもの狂いだ。


あたしって女は、とことん大切な存在を大切に出来ない。


きっと、その始まりも優輝だったんだろう。


今になって考えれば、あの時ああすればよかった、こうすれば良かったって、そんな事ばかり。