夜明けを待って

あたしは昼間寝て、夜動く。


朱里は昼間動いて、夜寝る。


この春から小学生で、やっと二人で生活できるというのに、1日の内に数時間しか顔を合わさない母親には、朱里は冷たい。


仕方ない事だ。


優輝を見ていて、水商売にだけは染まりたくないと思っていたのに。


朱里を出産してすぐにスナックに勤めだした。


旦那を当てにしていたら、あたしと朱里は生きていけなかった。


あたしの腕に全てかかってた。