夜明けを待って

窓の外を見ると、少し霧のようなものがかかっていた。


冬があたしを迎えに来た事も、この時は知りもしなくて。


隣の部屋で眠る、六歳になった娘の朱里の寝顔を見つめる。


もう何ヵ月になるのか。


スナックのママという職業上、朱里とは反対の生活をしている。