夜明けを待って

『志音!!やったで!!俺、ナンバーワンなったで!!』


電話口から、優輝のあの嬉しそうな声を聞いた時。


あたしも素直に喜んだ。


優輝の“ホスト”って仕事について、誰よりも理解して支えさせてもらってきた事が、嬉しかった。


結局、あれが最後の電話になった。


結婚が決まった事を、きっと薄々感じていたんだろう。


あたしも分かってた。


友達以上、恋人未満。


『もう、一緒に居られない…。』