どれだけ悲しくても、時間と規則には逆らえない。
私は、留年するからと言って学校に行く事を余儀無くされた。
私は留年しても良かった。
これから先なんとどうなってもよかった。
だけど、両親はそれを許さず、
学校から新しく担任になった熱血教師がわざわざ家に訪れて私を部屋から引きずり出して行った。
教室にはいかなくていいから、といわれ、私は保健室に行かされた。
学校の中には悠紀との思い出が多すぎて、耐えられない。
このまんまじゃだめだって、自分でもわかっていた。
でも、どうしようもなかった。
保健室の先生がトイレに行った時、私はふらふらと部屋を抜け出した。
行く所は1つ。
中庭の木の下だ。