年期の入った校舎の3階、 狭くもなく広くもない2-Bの教室。 窓の外は青に染まって うるさい蝉の声は 波打つように教室に流れこんでいた 「あー、うるさい!」 ユウ子は携帯をいじる指を止め、 眉をひそめて言った 「蝉の声は何回聞いても 慣れないよねえ」 「みんな生きていられる時間をズラして夏中鳴きまくる意味が分からない」 「利口なんだよ。」 「えー…うるさいだけじゃん…」 そう言うと、ユウ子は机に突っ伏した。 なんてけだるい朝だろう。