後ろからぎゅーっとされて、もう涙腺崩壊。
あたしがどこにいようと必ず見つけてくれる大好きな人は、お前は小学生か、と言いながらも、真っ正面から抱きしめてくれる。
「お前どうして戻った道に来なかった?」
「だって……その……」
なんとなく、なんて言ったら怒られそう。それに、本当はヒロっちと里美ちゃんのことお似合いだな、なんて思った時に歩いてた道を一人で歩きたくなかった。 ――あれ?
「……どうして? どうして、そんなこと、聞くの? ヒロっちは里美ちゃんと……」
帰ったんじゃないの?を遮って、しかも、あたしとヒロっちを引き剥がすように、
「それはね、みーちゃん。ヒロがずーっと、みーちゃんを待ってたからだよ」
と、当たり前のようにあたしを抱き寄せ頭にキスする――
「そそそそ総くんっ!?」
驚いているあたしとは対照的にため息をついているヒロっち。
「あたし、もう総くんなんて大キライなんだからねっ」
「寂しくて、怖くて、僕の名前呼んでたくせに? そういうこと言うんだ、みーちゃんは。なら、さっきのこと、ヒロに言っても僕は構わないけど」

