ブレイク

ビニールを破りガーゼを取り出すと、その上にチューブから絞った薬を乗せ、塗り広げた。

そして薬が塗ってある面を傷口に当たるように乗せ、その上から包帯で巻いていった。

「よし!終わりだ。」

包帯を巻き終えると、男はそう言った。

そして今度は、自分の上着のポケットからタブレットケースを取り出すと、中から錠剤を取り出し、俺の手に乗せた。

「鎮痛剤だ。」

「ありがとう…。」

俺はそう言い、ハルという男が手渡したプラスチックボトルに入った水で、それを飲み下した。

「ハヤト、痛むか?」

「いや、大丈夫だ。」

そう答え、ボトルを床に置く。

「大変でしたね…。でも、ここにいれば安心ですよ。
僕はハルキと言います。」

ハルキと名乗った男は、そう言い微笑んだ。

「俺は、ハヤト…。」

俺がそう言うと、煙草の男も、

「俺はショウゴだ。」

そう答えた。

俺は…

助かった…みたいだけど、一体何がどうなっているんだ?