ブレイク

シンは、俺と同い年でこのスラム街に1人で住んでいた。

両親は、シンをおいてどこかへ行ってしまったらしい。

俺は両親から捨てられた、と以前言っていた。

俺とシンは親友だった。

だが、シンは2年前、17歳の時にふらりとスラムを出て行った。

何も告げずに…―。

そして、それ以来帰ってくることはなかった…。

そのシンが今目の前にいる。

夢みたいだった。

「今までどこにいたんだよ!?
心配してたんだぞ!!」

「ま、いろいろ、な。
ちょっと首都に用があったから、こっちにも寄ってみたんだ。

会えてめちゃくちゃ嬉しいよ!」

「俺だって嬉しいよ。
…でも、シン。
だいぶ変わったな…。」

俺はシンを頭から爪先までじっと見た。