ブレイク

すでにリンは七輪に火をおこそうとしているところだった。
竹筒に一生懸命息を吹きかけている。

「リン。
俺がやるよ。」

リンと入れ替わり、七輪の前にしゃがむ。

「お兄ちゃん大丈夫~?
私より下手じゃん!」

リンが笑いながら冗談ぽく言う。

「うるせぇ。
任せとけ。」

そうは言ったものの、結局いつもリンがやる時より倍近く時間がかかってしまった。

今日は、米とイモを混ぜたおかゆと、リンお手製の漬け物だ。

質素かもしれないが、スラムで米が食べられるなんて贅沢なほうだ。

それは、リンのおかげだ。