ブレイク

怖くなった俺達は家中を探した。

そして、たどり着いた。

父さんと母さんの倒れている台所へ…―。

錆びた鉄のような臭いが強烈にたちこめている台所の床は、血の海だった。

リンは泣き叫び、俺はただただ立ち尽くしていた。

そして、必死にこれは夢だ、と自分に言い聞かせていた。

だが、それは夢ではなく、現実だった。

父さんと母さんが起き上がる事は二度となく、偉そうな警察がたくさん来た。

そして、父さんと母さんは熱い炎で焼かれて骨になったんだ…―。