私を中絶したの─ じゃあ、その時彼女が 堕ろした子供って… 「…もしも私が生まれていたら、 “ユズ”って名前 付けるはずだったんだって」 純白の天使は柔らかく 微笑みながら2人から 目を逸らすことをしない 「…可愛そうね」 それが、あたしが思った 率直な感想だった。