もしも世界が美しかったら




けど宙に浮いている彼女は
間違いなく人間ではないだろう




「…あそこに立ってる
女の人、分かる?」




彼女の視線を辿って
後ろを振り替える。




茶色い綺麗な髪を2つに括り、
彼氏らしき人と
笑いながら歩いている
女の人がそこにいた




「…あの人が、
私のママになるはずだった人」