「あんたもいやでしょう?」 こんな奴が母親なんて。 あたしはそっと、 右手でお腹に触れた。 「赤ちゃんいるの?」 突然前方から聞こえた 柔らかい声に驚き、 慌てて顔を上げた。 「えっ…」 そこにいたのは、 真っ白なワンピースに身を包む 天使のような女の子。