もしも世界が美しかったら




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人込みを掻き分け
雑音だらけの道を歩く。




どこを見ても、人、人…




みんな自分のことに必死で
他人のことなんて考えもいない。




そう考えると自分がとても
ちっぽけに思えてくる。





お腹の子は自分が
生まれてくるはずの世界が
こんなに醜いものだとは知らない




それはね、幸せなことなんだよ?



そう叫びたくなる。