ガバッ!! 夕月は、体をバネのように起こした。 白いカーテン・・消毒液特有のにおい。 どうやら保健室のようだ。 「はぁはぁ・・・悪夢だ」 「何が悪夢なの?」 「!?・・ともちゃん、おどかさないでよ。はぁ。」 横にともちゃんが本を持って座っていた。 まったく、心臓にわるいなぁ。 「で、悪夢ってなにっ?」 ともちゃんのいつもの淡々とした口調をきくと、落ち着いてくる。