「この世界に未練なんて何ひとつありません」


裸足の彼女は笑った
憂鬱の雨は上がっていた。

世界に朝がきても
終わりがこない孤独の夜があることは神様の秘密。

ネコが小さく鳴いて
鮮血を舐めていた


僕はそこで始めて飛べない天使もいることを知ったんだ。