“おぉ―――!!!!
ヤれヤれ!!脱がせろ!!!”






食堂に入ると盛り上がってる声が聞こえて、何ごとかと注目の的を見れば、エプロン姿の女の子に言い寄る男がいた









「あの、やめてください・・・・」


「いいじゃんよ少しくらい!毎日皿洗いしてたら、欲求も溜まるだろ―から俺が発散されてやろ―てんじゃん」


「――・・・やだっ!誰かっ・・!」


「ちょっと、お兄さん邪魔。」





今、まさに脱がそうと手を掛けた時、男の背後から声がかけられる






「おチビちゃん、邪魔はお前だよ!さっさと失せな!」





ハハハッ!!っと一斉に笑いだす




白い薄水色の短い髪が、不機嫌になびく






「分からない?あんたの存在が邪魔って言ってるの」

「おっ、おい!…お前、言い過っ」
「…てめぇ―、今日来た奴だろ?女みたいなナリしやがって・・・どっかのボンボンか?
早死にする前に家に帰って、親の乳でも貰っとけ!
ここは、ガキが来るとこじゃねぇ―んだ!!!!」





バンっ!!!!と男が壁を叩きつけると、女の子が小さく悲鳴をあげた





「そんなに舌が回るなら、そこをどいてくれたって良いじゃない、ケチだな。
第一、女を前に乱暴な行動は嫌われるよ」


「・・・・・お前、後で鍛練場来いよ」





男の目が据わった





「行く理由は?」


「俺はイシス、ここにいる奴らを仕切ってる。ここには新人に恒例行事があってよ〜」





ニヤリと嫌な笑みを浮かべる






「上位10人の奴ら+俺とお前で乱戦だ」