私は胸の鼓動を悟られないように、平静な顔でうなずいた。

タクミのいつもの優しいキス。

いつもの柔らかい手。

いつもの愛し方。


最初心配していたようなことはなく、私はいつの間にかとても自然にタクミを受け入れていた。

ハルキと違って、自分の体に馴染んだ、居心地のいい体温。

それは、いつもにも増して、私をいやしてくれた。


タクミは私を抱いた後、また優しくキスをした。


そして、そのままベッドに仰向けになって、静かな寝息を立て始めた。


やっぱり。

疲れてたんだよね。

私はタクミの横顔をそっと見つめた。

ハルキと同じとても長い睫毛。

ハルキよりも少し分厚い唇。


私はタクミに布団をかけると、シャワーを浴びにベッドを後にした。