チキチキチキチキ。
見えない様に死角を作り、カッターナイフの刃を出した。
カッターの音が鳴り耳の奥で振動する。
青年は振り返り私を見た。
その瞬間。
赤い噴水が湧き起こる。
私は屈んで首を押さえて言った。
「あ〜あ。せっかくの玩具が台なし。
あんたが入って来なければもう少し楽しめたのに。
余計な事に首を突っ込むから文字通り首を切られるんだよ?
って、もう聞こえてないか。
警察さん。あなたもヘタレ過ぎ。
ドア蹴り破って入って来るぐらい出来なかったわけ?
でも、最後のホッチキスは予想外でよかったかな。
おまけを付けて58点って所だね。
さて、また引っ越して新しい玩具見つけないとなぁ〜」
