オンナの園

夢のような出来事が私の前を足早に通りすぎていった。


私は何も見なかった。そう思うことにし、寮にむかった。


寮に着いたとたん携帯を家に忘れていた事に気付き、ロビーにある、公衆電話から、家にかけてみた。


『もしもし、あっ、拓にぃ、ごめん、ベットの上に携帯忘れてきちゃった。悪いけど、こっちに持ってきてくんない?』


『女子寮にいってもいいんか?』


『いいよ、それどころじゃあ、ないでしょ。お願い。』


『一人でいくの、ひけるから、友達といくから。』


『じゃあ、よろしく。』



それから、1時間後、拓にぃが、あと男三人連れてきた。


マイク放送。


「ムーンさん、格好いい、イケメン男子が、あなたに面会です。ロビーに来てください。」


拓にぃ、よっぽど、一人で来るの嫌だったのね。


キャア〜階段をドタバタさせて、走ってくる。

なんだか、必死で怖いんですけど!!


ここちゃんとかおるんだ。

そして、寮長福子の部屋から、走って現われたのは、研修所にいるはずの、ゆずちゃん。


『ゆずちゃん、なんでいるの?』


『なんとなく、今日は、イケメンに会えるような、感がして、今日の朝にきてみたの』


なんと、鋭い感!!
なんか、怖い…


拓にぃが友達をひきつれて、はいってきた。



な、な、なんて、イケメンばっかり。


誰だろう?知らない人ばっかり。