『ムーン、ほら、ノアが来てくれてる…』



私は怖いから、木の裏にまわり、身を隠した。



まだ白い光がゆっくりゆっくり、降りてきている。



『くらちゃん、いつも楽しく、ノアと一緒に歌ってくれて、ありがとう。今日はくらちゃんにプレゼントがあるの…』


プレ…えっ何!?


『くらちゃん、目をつぶってね、ノアがいいよって言うまでそのままだよ。』


私も一緒に目をつぶるかぁ。なぜに!?



『いいよ、くらちゃん、目をあけて…』


私もあけてみる。


もやがかかり、辺り一面が白っぽい。


だんだん風が強くなり、もやがとれていく。



まだ少し白っぽいが、視界がはっきりしてきた。



そこには…



な、な、な、なんと



首にピンクのリボンをつけた、美少年が立っていた。


『くらちゃん、プレゼント、うけとってね。』


ノアはそう言い残し、消えていた。