『さぁ、みんな、外にでて、早く、早く。』


りんりん教官は、やたらと、はりきっている。


『リーダーの桜木さん、あなた、ムーンさんて呼ばれてるんでしょ。』


『はぁ、なんで…それを…』


『寮母の福子さんから、聞いていたからね、私たち、長い付き合いだから』


『そ、そうなんですかぁ。』


ふ〜ん、りんりん教官、福子と仲いいんだぁ。
じゃあ、みんなが、どうの、こうの(略しすぎ)聞いてるんだろうなぁ!


『じゃあ行くわよ。私の後に続いて、走って』


『ファイト、ファイト、…いちに…いちに…ファイト…』


はぁはぁ……きつい…


『リーダー、ムーン、声がでてないわよ…』


『はぁ〜い、ファイト、ファイト…』


みんなを見回したが、みんな、やたらと元気だぁ。あやかも、さやかも、ゆきのんも、ここちゃんもくらちゃんもかおるんも、みんな、りんりん教官についてきてるぅ。


とみ子がやばい…


『とみ子、大丈夫?』


『う、う…う…なんとか、生きてる…』


『みんな声が小さい、こんなことじゃあ、これから、体力、続かないわよ』


『ファイト…いちにぃ…』

ああ、もうダメ〜何周まわる?


体力もちませ〜ん!!



やっと終わった。
りんりん教官が止まった。

『はい、みなさん、5周もよく頑張ったわね…はぁ…』



くたくただぁ…



鬼教官だぁ。