「彼女いるくせに!あんな風にされたら誰だって好きになっちゃうよ!彼女がいるなら私のことなんかどうでもいいでしょ?だったらもう私のことはほっといて!」

言いたいことを一気に言ったら泣きそうになった。

先輩の前だけでは泣きたくなくて、私は教室を飛び出した。

「あかり!!」

突然名前を呼ばれて、腕をつかまれた。

ズルイよ…。こんな時に名前で呼ぶなんて。

つかまれた腕が熱くて、ふりほどくことができなかった。