ガチャっっ



その時、突然ドアが

開いた。



ビックリして布団から

出ようとしたけど、

そんなヒマもなしに


誰かに抱きしめられた。





そう・・・

この香りは・・・・





『・・・・・遅い』





屋上の貯水タンクの上。


彼は冷たい目で
あたしを見た。






『で・・・・・・

あんたが芦田楊?』





タンクの上から
見下ろすように
あたしに聞く。




『ふーーん・・・・

なるほどね・・・』





『俺と付き合え』