Boy Friend




「ほんとっ・・・

 楊ちゃん可愛い・・・」


先輩の声が低くなる。



「えーーーーー!!!!?」



動揺しまくりのあたし。





「ほらっ!!!!

 楊ちゃんも、
 限界みたいだし・・・

 健斗、行くぞ!!」



先輩の身体を引っ張る友達。




「えええええ・・・・・」


嫌がる先輩。



「・・・じゃあ、
 また明日ね☆
 楊ちゃん!!!!!」



バイバーイと、
手を振る先輩。





「さ、さようなら・・・」


頭を下げるあたし。




最近、いっつもこの調子。





「ねえ!?松田先輩って、
 楊のこと、好き
 なんじゃないの???!」



美羽が小声で言う。



「えええええ!!!!!?

 ナイナイナイ!!!!
 絶対ないっ!!!!!!」



ありえない!!
 
だって・・・先輩だよ?


それに、あんなにカッコイイ
先輩だよ?!



あたしみたいな天然が・・・

松田先輩みたいな方と
お付き合い
出来るわけナイ!!