「そこ、座って」
仲氏が指差したのは
ベッド。
しょうがなく座るあたし。
仲氏は横にある
椅子に座った。
「あのさ、昨日のこと
なんだけどさ・・・・・」
仲氏が俯いて話を始めた。
「アイツとキスしてたのさ、」
話が途切れた。
「・・・・続けて」
あたしは冷たく言った。
「・・・あれは、俺の好意で
やったんじゃないだ」
じゃぁ、何でキスしたの?
嫌だったなら、何でしたの?
「じゃぁ、何で、キス・・・」
「・・・攻められたんだ」
・・・・は? 何それ。
「仲氏、女の誘惑に
負けちゃったのーー?」
冷やかすように言ってやった。
「ちがう・・・・・
俺がお前にふられたこと、
すっごい攻めてきやがった」

