美喜ちゃんが振り向いた。
「何?」
素っ気無かったけど、
耳を傾けてくれて嬉しかった。
「あたしの部屋で話そう」
あたしは美喜ちゃんを
部屋の中に入れた。
美喜ちゃんがあたしの
ベッドの上に腰掛ける。
あたしは少し距離を置いて、
美喜ちゃんの横に座った。
「えっと・・・さっきのこと
なんだけど・・・ね?」
「仲氏くんのこと?」
「うん・・・」
「それがどうしたの?」
「仲氏と、キス・・・
してたのって、」
ダメだ。
続きが言えない・・・
「キスしちゃダメなの?」
美喜ちゃんがあたしに言った。
「いや、そういう
ことじゃなくて・・・」
「じゃあなに?フったくせに
他の女とのキス、
許せないって言うの??」

