仲氏があたしを捜してた・・・
一瞬、ドキンときた。
「今から仲氏のところ、
行ってやんよ!!」
茉莉ちゃんが
あたしを外に出す。
「い、嫌だよ!!?」
今は、顔を合わせたくない。
「何で?仲氏くん、
急いでたみたいだけど??」
んなこと言われても・・・
「ごめん、明日にする」
「ええーー??」
「明日、絶対行くから!!」
そう言って、自分の部屋に
向かう。
その時・・・
リビングから出てきた
美喜ちゃんと目が合った。
美喜ちゃんは無表情で、
あたしを睨んですぐに
目を逸らした。
「美喜ちゃん!!」
あたしは美喜ちゃんを
呼び止めた。
美喜ちゃんは一瞬
立ち止まったが、
すぐに歩いていく。
「あのね、話があるの!!」
あたしは美喜ちゃんの背中に
向かって叫んだ。

