でも・・・・
びっくりした。
昨日は目を逸らした
秋本くんが、
告白したとき、
すっごい傷つけてきた
秋本くんが、
大丈夫?
と、
あたしを心配してくれた。
まだ、あたしを
見つめる秋本くん。
"ありがとう!!"
心配してくれて・・・・
あたしが、そう口パクして、
秋本くんはフッと笑った。
ポイッ
秋本くんが、あたしに
紙切れを投げた。
「?」
開けてみる。
"早く、いい彼氏つくれよ!"
秋本くんを見る。
もう、あたしに向けられていた
のは、硬そうな背中だった。
フッ・・・
あたしも、笑った。
ありがとう・・・
心の中で
秋本くんにそう言った。

