「おいっ・・・」


はっと、顔をあげた。




「・・・溝口・・」



「チッ・・・・

聖端って呼べ!!!!」



何で舌打ちがあったのかは
知らないけど・・・

何でいるの?



「ねぇ、もう7時?」



確か、別れたのが
4時半くらいだった。



「まだ6時だよ」



「じゃぁ、何で・・・」



「・・・楽しみだったから、
体が1時間前に動き出した」



頭をかきながら、かなり
照れている溝口。



そのカッコイイ姿を見て、
顔が赤くなって
いるだけじゃなく、

その言葉が嬉しすぎて

あたしは今、顔が赤い。




「で、何で泣いてんの?」



すぐに照れていた溝口は
いなくなり、

強気な溝口に戻った。