【中編】彼女の嘘

「できてる。」


「遼、疾風くんおめでとう。」


やっぱ彼方は、お兄ちゃんみたいだ。


「ありがとうございます。」


疾風は、なんか泣いてるし。


意味わかんないから。


「疾風。私、明日、ちゃんと病院行くね。」


「そうだな。俺もついてく。」


疾風、なんか笑顔が優しい。


「仕事は?」


「有給。だって、遼のが大切だからもとからとってたわけ。」


「おまえらって、すごいな。」


彼方が感心したように私と疾風を見た。


「なにが?」


「こんなラブラブなのにって思ったわけよ。」


「一緒にいるのは、幸せだけどね。離れてるときに入る話しが嫌だったの。」


「わからんでもないが。疾風くん、まだ病院で調べてないから、100%とは言えないけどさ。遼に手を出すなよ。じゃあ、おやすみ。」