【中編】彼女の嘘

「遼は、星井専務に全部話してるんですか?」


「えっ?あぁ、たぶん。」

庄内くんの突然の質問で吃驚だよ。


「噂だけじゃないのも知ってるんですね?」


「あぁ。」


「はっ?」


俺が頷くと疾風くんは、


『なにかあるのか?』


と不安そうだ。


「遼、嫌がらせ受けてたんだよ。」


庄内くんも知ってたのか。


なら....


「なんで教えてくれなかった。」


疾風くんにしたら、寝耳に水の話しだ。