【中編】彼女の嘘

「遼、明日デートしようか?」


「うん。」


明日は、彼方は仕事が休み。


いつもは、仕事で疲れてて出かける余裕がない。


家でまったりするのもいいけど、嬉しい。


「どこがいい?」



「てか....彼方は、疲れてないの?」



さっき、うんと言ったものの.....


やっぱり、考えちゃう。


負担にならないか。


「遼....てか、いつも遼とデートしたくてたまらないんだよ。今日は、いつもよら早く仕事が終わったしさ。だから、たまには出かけたいなって。」


「ありがとう。」


「遼」


彼方は、私を抱きしめた。


心地いい。


彼方は、私に安心をくれる。


不安には、ならない。


疾風の時には、なかった。


モテる男は、仕方ないといろいろ諦めてたけど。


違うんだって、実感した。


彼方だってモテるだろうに、怪しい行動なんか一切なくて。


心配ごとがない。


どうしてかな?


徐々にその意味を理解したい。