【中編】彼女の嘘

家を出てから、3日経つ。


たぶん、連絡の取れない状況に戸惑ってるはず。



あれからも私は、携帯の電源を切ったまま。


疾風や家族や友人よりも今は、彼方が大事だから。


それだけは、確かだから。

私は、彼方のために家事をする毎日。


彼方は、私のために仕事をする毎日。


誰かのためってのが、力をくれた。


私は、前と変わらず充実した日々を過ごしていた。