「名前を知りたければ教えてやる。
レイリードだ。

お前のような下衆に呼ばれる名前はないがな。
お前にとっちゃ国なんてくだらない箱庭なんだろうけど。
この部屋じゃ俺がルールだ!」



監守レイリードはそういって、
ティッシュの唾をイヴの顔の真ん中に無理やりねじ込んだ。



「ッッやめろ!」


抵抗するイヴに、
レイリードは冷たく無慈悲な声で、


「やめるかよ下衆。
自分の吐いた唾だろ。
天に唾吐けば自分に戻ってくるんだよ。
この場合の天は国。
そしてお前にとっての天はこの俺だと思え」