「・・・で?何で、
蓮・ルシフェル・イヴァンナ。
お前はあんなことをしなきゃならなかったんだ」



「・・・・・」



「黙秘・・・ね。
今は取り調べってわけじゃないから黙ってても意味ないって解ってる?
取り調べはもう充分やったし、
お前は罪を認めて牢獄に入ったんだ。だから、俺と対話することはただの会話じゃない。罰なんだよ。
わかったか?」




冷たいコンクリートむき出しの部屋で、
寸分のズレもなく警察の制服を着こなす男の冷めた瞳の前で、


イヴはうつむいたまま石のように動かなかった。