バージンロードを彼女は行く。
白い両の壁、
白い天井、
限りなく透明なガラスの窓。
そこから射し込む、
白い陽の光り。

そして、身に纏う純白のワンピース。

誰も侵すことのできない白い色に包まれて。

《神さま、パパ、ママ、わたくしは今日、誰にも影響されない白い場所で、
罪と罰の元に嫁ぎます》


彼女の手には指輪の代わりに手錠がされている。
これが彼女を永遠に拘束するエンゲイジリングである。


「蓮・ルシフェル・イヴァンナ。
汝は自らの罪を認め、
これに寄り添い、罰に身を委ねると誓うか」


「はい。」


「病める時も健やかなる時も、
死が汝と罪を別つまで背負い続けると」


「はい。誓います」