扉を開けると

奥に直人が座っていた


「直人.....」

「ここにおいで」


直人の声は優しかった

それにホッとする私


直人に近づき隣に座る




「直人...私は直人が

好き....だから

過去を話そうと思う...」


「あぁ...ゆっくりでいい。

俺はお前のそばから

離れねえから....」



そう言って直人は

私の頭を撫でた


涙が出そうになるのを

こらえて私は話した





「由来とは高校一年の時

付き合ってたの。すごく

優しくて..好きだった。

だけど、由来は

どんどん変わっていった。

ある時...私が男から

告白された時由来は

私の目の前でその男を

ボコボコにしたの。」



「私はここの学校に来る前

強くなかったし喧嘩とか

全然だった。だから

由来がその男をボコボコに

してるのを見れなかった。

けど、由来は無理やり

見させた。お前の所為で

この男は殺られてんだ。

て言われた....。」


「それがすごく怖かった。

由来には逆らえなかった。

それで私は由来から

逃げたの。

逃げ続けてお母さんの

お兄さんの優兄が校長

のこの学校にやってきたの。

それなのに.....」






「あいつがやって来た

わけだな....」



コクンっ



「ありがとう..雅」




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