ヒステリックで、一度感情が爆発すると、なかなかおさまらない。

そして、何をするか解らない異父姉。

幼い頃は、癇癪を起こすだけだったが、思春期を過ぎる頃になると、何か嫌な事があると、すぐに包丁を取り出す事があった。


タケルと暮らしてた頃は、彼が止めてくれていたし、男の力もあり、まだ良い方だった。


だが、宮城県に引っ越し、完全な母子家庭になってからは、異父姉の性格は、更に酷くなった。


外での不満、家庭での不満。

それらがあると、すぐに癇癪を起こして、暴れ、あたしや母親に、感情を当たり散らした。

もっとも、それでもまだ、母親の実家がある田舎町にいた頃は、なんとか歯止めも聞いていた。


異父姉が、本当に変わったのは、ある人物と出会ってしまったからだった。