『う、うん』
私が答えると瑛君は言った。
「そうなんだ。じゃぁ、風香も七海も適当に名前入れとけよ。あとは弱小バスケ部員がやってくれるよな。だって、さっきも勇、ダッシュがさぼれてうれしいっていってたじゃん」
「なんだよ弱小って、でもそうでもあるんだけどな、春哉。俺達ダメンズぅ~」
お調子者の勇がふざけながら言った。
「でも、これだけはクラスのこともあるからみんなで決めようぜ」
春哉の声に「はい。はい」とサッカーの靴下に変えながらも瑛君は話し合いに最後まで参加した。
音楽室からグランドが見える。
瑛君のシュートが決まり仲間とガッツポーズをしている。。
やっぱりかっこいい。
でも…
なぜか私の頭の中にはさっきの春哉の顔が浮かんだ。
また、知らない間に私は唇を指でなぞっていた。

