テーブルの上にはトーストとスクランブルエッグ、ベーコンとサラダが用意されていた。


「おいしそう」


思わず声が自然と出ていた。


「量とかわからなかったからもし多かったら残してくれていいからね」


「うぅん。大丈夫食べられるよ。いただきます。」


「はい、どうぞ」


茜は朝食を一口食べ、驚いた。


ホントに美味しいんですけどー!ぶっちゃけ女の私より全然上手いと思う。


しかし、自分がもうセツナの奥さんだということを思い出して


「とっても美味しいね。明日からはちゃんと早起きして作るね」


「そんなに頑張らなくても大丈夫だよ。今日は早く目が覚めちゃったからつくっただけだし」


「でも……」


と茜が言うと


「今日は土曜日だし。今日と明日は休み貰えてるから大丈夫だよそれに茜のほうがたいへんだろう?突然の生活環境の変化なんだから」


心がなんだか暖かくなった。この気持ちはなんだろう?


「ありがとう。でも明日から私も頑張る。セツナの奥さんになったんだから」


時計を見るともう11時近い。きっとセツナが気をつかってくれたのだろう。


「今日の晩ごはんは何がいい?私が作るね」